今回は、故障したパナソニックのLED電球“LDA6D-E17/BH”の分解記事です。
※このLED電球はガラスが使用されているため、分解は危険を伴うため絶対に真似しないでください。怪我や事故があっても管理人は責任を負いません。
後継のLDA6D-H-E17/BH/Sと箱の比較です。後継品は断熱材施工器具に対応していますが、寸法がやや大きくなっています。
電球中央付近に溝が入っていますが、この溝の部分がある程度回転することにより斜め取り付け器具に対応することができます。
分解をするためには口金を取り外す必要があります。隙間にマイナスドライバーを入れて少しずつ外側に広げていくと外れます。
このようにグローブ部にはガラスが使用されているため、分解には危険を伴います。
グローブを外すと、大型のCOB(Chip On Board)型LEDが現れます。外側は放熱を兼ねた金属板でネジ止めされているので、プラスドライバーでネジを外します。
電源基板へは、アルミダイカストボディーの溝にマイナスドライバーを入れて少しずつ持ち上げて外していきます。
アルミダイカストボディーが外れるとこのようになります。LED素子への接続端子は専用のものが使用されています。
ショート防止のため、基板とLED取り付け部との間にはプラスチックが入っています。
基板表面には、電解コンデンサ、ヒューズ抵抗と抵抗、トランス、LEDドライバIC、セラミックコンデンサが実装されています。
セラミックコンデンサC1は473=0.047μFとなっています。
セラミックコンデンサC2は474=0.47μFとなっています。
電解コンデンサは、中国 SAMXON製 6.8μF160Vが使用されています。
防爆弁は×型となっています。
LEDドライバICにはパナソニック製の“MIP551A”が使用されています。
基板裏面には、ブリッジダイオード、ダイオード、チップ抵抗、チップコンデンサが実装されています。
このLED電球に使用されている全パーツです。低コストで生産できるように部品が少なくなっています。
LED素子は5列あるように見えますが、中央の列には実装されていません。
13個×4列の合計52個実装されています。
このLED電球は激しく点滅するようになったため分解したものです。器具との相性が悪かったようで2~3年で故障してしまいました。現在はLEDダウンライトに交換したため使用してません。
初期のLED電球なので放熱問題があったように感じます。このLED電球もかなり熱くなるものでした。
今回は以上です。