今回はLEDの電圧と電流の関係を調べてみました。
LEDは電流デバイスであることが知られていますが、電圧を上げ下げするとどうなるのかを検証します。
なお、LEDは個体差があるため(中国製は特に)、参考程度のものになります。
中国製ノーブランドLED
型番:5W4SCRM
Vf:3.2-3.4V
輝度:16000-18000mcd
2.66V=1.86mA
手ブレが発生していることからも分かりますが相当暗いです。
2.78V=5.18mA
上と同じく相当暗いです。
2.92V=10.22mA
まだ暗い感じです。
3.06V=15mA
20mAと大差ない感じです。
3.11V=20mA
このLEDは3.1Vで使うのが良いようです。
3.46V=51.2mA
定格は20mAなのでここから下は定格オーバーです
4.1V=98.3mA
ここまで来ると色が青くなってしまっています。
この結果から、袋に記載されている3.4Vでは定格オーバーになってしまうので3.05~3.1V程度で使用するのが良いようです。
中国 OptoSupply OSWX4E56F1A(3チップLED)
Vf:3.1V
If:60mA
輝度:25lm
指向角:150°
2.64V=6mA
これでも上のLEDよりは明るいです。
2.67V=10mA
このLEDの方が効率が良いため、10mAでもそこそこ明るいです。
2.77V=20.85mA
10mAと大きな差はないようです。
2.87V=30.53mA
定格の半分の電流ですが、実用的な明るさです。
2.88V=39.8mA
30mAと大きな差は無さそうです。
2.95V=48.3mA
このあたりは僅かな電圧の差で電流が大きく変化します。
3V=59mA
このLEDは3Vで使うのが良さそうです。
3.09V=74.5mA
定格は60mAなのでここから下は定格オーバーです
3.18V=102mA
上の60mAよりも明らかに明るいですが、長時間は厳しいです。
3.3V=152mA
色が青っぽくなってきました。
3.44V=195mA
定格の3倍近い電流を流していますが何とか耐えています。しかし放置していると切れてしまいます。
検証を終えて
自作の可変電源(レギュレータ式)を使用しているのでやや精度が劣っているものの、やはり電流と明るさはほぼ比例していることが分かります。
また、定格の3分の2程度の電流でも充分なことがこの結果から分かります。
前半のLEDは旧規格のものなので効率が悪いです。後半のLEDの方が新しい規格のものなので低電流時の明るさがアップしています。(現在は更に効率がアップしたものが出ている)
今回は以上です。