今回は、ELPA(朝日電器)が販売していたLEDナツメ球「ELN-01B」を分解してみました。
この製品には、BL(青色)の他にW(白色)、R(赤色)、OR(オレンジ色)、L(電球色)がありました。
主な仕様は以下のようになっています。
口金:E12
全長:45mm
バルブ径:20mm
定格電圧:100V
定格消費電力:0.5W
外観
まずは、全体の作りです。
半透明の部分はグローブ、白色の部分にはLED付きの基板が入っています。
基板部には、
100V 0.5W F49
ELPA ELN-01B
●
と印字されています。
口金はE12(直径12mm)です。
半透明のグローブからはLED基板が透けて見えます。
このナツメ球は青色タイプなので、点灯させると青く光ります。
分解
【注意】
分解したLEDナツメ球は元に戻すことができません。
また、事故や怪我が発生しても管理人は責任を負いません。
分解するには、ラジオペンチなどでグローブを掴み、基板部を押さえながら引っ張ります。
すると、このようにグローブが外れます。
基板表面にはチップ型(3030サイズ)の青色LEDが1つ実装されています。
また、“LM1-PWH1-01”と印字されています。
基板を引っ張ると、抵抗が見えます。
抵抗を外すには、口金の半田を半田こてで外します。
すると、このように外れます。
基板裏面には、メタライズドフィルムコンデンサ(684=0.68μF)と抵抗2つ、ブリッジダイオードが実装されています。
青い方の抵抗は金属皮膜抵抗で、カラーコードは「黄・紫・黒・黒・茶」で470Ωの誤差1%以内のものです。
茶色の抵抗は炭素皮膜抵抗で、カラーコードは「茶・黒・黄・金」で100kΩの誤差5%以内のものです。
ブリッジダイオードは、台湾 Rectron SemiconductorsのMD5S-W(600V/500mA定格品)が実装されています。
基板には、“COTCO 100-BL100V-00-A1 2003.12”と印字されています。
基板部と口金です。
全て分解するとこのようになります。非常にシンプルな構成となっています。
LEDを光らせるのに必要最小限な部品構成(メタライズドフィルムコンデンサ+ブリッジダイオード+抵抗)となっています。
そのため、100(西日本は120)Hzでチラついていますが、そもそも非常に暗いためあまり気になりません。
平滑コンデンサはコストの都合なのか使用されていません。これは100円ショップのものも同じです。
今回は以上です。