今回は、ダイソーがオリジナルブランドで販売しているLED電球「LDA4N-G-E17-T/40W」を分解してみました。
2018/5/22追記 2018年5月以降に販売されている製品から内部の回路が大幅に変更されています。(スイッチング方式から定電流方式に)詳しくはXINさんとじじいの電子実験室さんのブログをご覧ください。
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光色は電球色と昼白色の2種類あり、2021年7月現在40W相当と60W相当の4種類存在しています。
- LDA4L-G-E17-T/40W(4.3W・440lm・102.3lm/W)220円
- LDA4N-G-E17-T/40W(4.0W・440lm・110.0lm/W)220円
- LDA7L-G-E17-T/60W(6.5W・760lm・116.9lm/W)330円
- LDA7N-G-E17-T/60W(6.5W・760lm・116.9lm/W)330円
パッケージはプラスチック製で吊り下げ式のものになっています。
パッケージ裏面には仕様や注意書きが日本語と英語で記載されています。
パッケージを開けるにはサイドをはさみで切る必要があります。
はさみで開けると中身が取り出せます。
電球本体の全長は約75mmとなっていて、口金側の一部は細くなっています。
下記の器具では使用できません
- 調光器付
- 水銀灯用
- 密閉型
- 非常灯用
- 断熱材施工
断熱材施工器具には「SG」や「SGI」マークがあり、該当器具では使用できません。
上から順に
(PS)E LED電球 40W型相当
昼白色100V 4.0W
株式会社大創産業 50/60Hz
4549131538380(T701) MADE IN CHINA
と記載されています。
4549131538380はバーコードナンバーのようです。
点灯させるとこのような感じで、先端が尖った形状なので割と背面にも光が回っています。
ここからは分解です
【注意】
分解して発生した事故や怪我について管理人は責任を負いませんので、真似をしないようお願いします。また、分解したLED電球は元には戻せません。
まずはグローブを外します。外すとこのようになり、LED素子が10個あるのが確認できます。
グローブの表面と裏面:先端が尖った形状になっていて、プラスチック製です。
LED素子はアルミ製の基板に10個実装されています。
LED素子は、3素子が直列接続されたVf=9V前後のものが10個直列なので、約90Vが電源から供給されています。
LED基板の裏面には“W892A0”の文字が印刷されています。
LED基板を外すと放熱板が現れます。
放熱板はプラスネジ2つで止まっているのでドライバーで外します。
外すと厚さ5mmのアルミ板が現れ、シリコン接着で外側の熱伝導プラスチックに熱を逃がす構造になっています。
放熱板を外すと、基板が見えます。
基板を外すには口金を取る必要があります。
口金を取るとこのようになり、配線が2本現れます。
躯体は熱伝導プラスチックでできており、LEDや基板の熱を逃がす構造になっています。(IKEAのLED電球と同じ)
基板表面には、電解コンデンサ、セラミックコンデンサ、トランス、コイル、ヒューズ抵抗、専用ICが実装されています。
基板裏面には、ブリッジダイオード、ダイオード、チップコンデンサ2つ、チップ抵抗3つ(12Ω×2・1MΩ×1)が実装されています。
電解コンデンサは、
Sinecon CD1SL 105℃ 6.8μF 250V定格
のものが使用されています。
ICは、
中国 BrightPowerSemiconductor製 BP9912C H4C73AX C118X
なるスイッチング式のLEDドライバICが使用されています。
セラミックコンデンサはメーカーは不明で、104(0.1μF)250V定格のものが使用されています。
ヒューズ抵抗は、黄・紫・銀・金で0.47Ωのものが使用されています。カラーコードは以下のページを参考にしました。
以下の写真はこのLED電球に使用されている部品です。躯体やグローブ、口金、LED基板、放熱板、電源基板、ネジで構成されています。
電源基板を分解するとこのようになります。(部品の詳細は上記に記載)
最後に、基板むき出しの状態で点灯させてみました。
LEDが10個実装されているのがよく分かります。
200円という低価格なLED電球ですが、安全対策にはヒューズ抵抗が入っているので注意事項を守れば問題ないものと思います。
また、密閉器具や断熱材施工器具で使用できないのは筐体がPBT(ポリブチレンテレフタート樹脂)だからだと思われます。E26タイプはアルミ製なのでコストの関係だと思われます。
リニューアル後の定電流式のものは、LDA7D-G-T/60W(密閉形器具対応)やLEDフィラメント電球 LDA4L-GC-RBのようにチラつきが気になります。
しかし、200円という低価格なのでチラつきさえ気にならなければオススメです。
今回は以上です。
基盤のパターンを切って一部点灯しないようにできるんでしょうか?
照度を20Wクラスまで落として使用したいと思っています。
コメントありがとうございます。
コメントの件ですが、現行品では定電流式となっているので不可能ではないと思いますが、うまく点灯しない場合はRS1とRS2のチップ抵抗の値を増やす必要があると思います。
なお、この記事にあるスイッチング式ではLEDや回路が破損するため不可能です。
回路図はこの記事の上部に記載しているXINさんのブログにあるのでそちらも併せてごらんください。