今回は、株式会社大進が販売しているソーラーウォールライトの“DLS-WL001”を分解していきます。
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【注意】
この製品にはリチウムイオン電池が使用されています。分解には危険を伴いますので真似をしないようお願いします。管理人は怪我や事故が発生しても責任を負いません。
前面には分解できそうな箇所はありません。
裏面の端に隙間があるので、マイナスドライバーを挿入し、てこの原理で少しずつ接着を剥がしていきます。
※防水性能が無くなるので注意
全体が接着されているので、剥がしていくとこのようになります。
白い基板と緑色の基板が現れます。
リチウムイオン電池(18650・保護回路付)ボックスの裏側です。
この機種は保護回路付のリチウムイオン電池でないと挿入できません。
詳細はレビュー記事をご覧ください。
基板を外すには、サイドの爪を押しながら外していきます。
基板が外れました。配線が出ている部分にはソーラーパネルがあります。
全体の回路はこのようになっています。全ての接続はコネクタで行われています。
LED基板です。紙フェノール基板が使用されています。
チップ抵抗はR1が15Ω、R2が180Ωで合成抵抗値は13.85Ωとなっています。
LED基板に3Vの電源を接続しました。明るくはないものの、点灯しています。
LED素子の拡大です。1素子入りなので一般的なVf:3.1VあたりのLEDのようです。
蛍光体の部分が八角形になっているのが特徴的です。
ソーラーパネルはしっかり固定されているので取り外すことができませんでした。
制御回路の表面です。中央のPIR人感センサーが目立ちます。
制御回路裏面には何も実装されていませんが、両面実装となります。
フォトダイオードとPIR人感センサーです。
フォトダイオードは照度センサーとして使用されています。
ガラスエポキシ基板で、サイズは70mm×30mmの1.2mm厚、2020年2月26日に設計されているようです。
左側には電解コンデンサやON/OFFスイッチが、右側にはICやチップ抵抗などが実装されています。
U1はICSC1238AというICですが、専用品のようで詳細不明です。
U2は三端子レギュレータICで、HT7325A 最大入力電圧12V 出力電圧2.5V 最大出力電流150mA品が実装されています。
Q1はトランジスタで、BC857B PNP SOT-23 コレクタ電圧-45V コレクタ電流-100mAが実装されています。
Q2はトランジスタで、S02LCが実装されていますが、詳細不明です。
CE1・CE3・CE4は電解コンデンサで、YC 100μF 6.3V耐圧品が実装されています。
制御回路の左半分をアップで撮影しました。
制御回路の右半分をアップで撮影しました。
全て分解するとこのようになります。
2,000円以内で購入できるセンサーライトですが、値段の割にはしっかりした造りになっています。
だいたいの配線がコネクタ接続となっているので明らかにコストが掛かっています。
今回、ソーラーパネルの表面がボロボロになり発電量が低下していたことから分解しました。
パネル表面がガラスであれば劣化が少なく済むのですが…
今回は以上です。