[分解] パナソニック デスクスタンド HHL701W

今回は、パナソニックのデスクスタンド“HHL701W”を分解しました。

【注意】
この製品はインバーター回路が搭載されています。高電圧が掛かっているため分解すると感電する可能性があります。
管理人は分解したことによって発生した怪我や事故に関して責任を負いません。

本体紹介

まずは前面です。デザインこそ今風ですが、造りは昔ながらのデスクライトと同じです。

下部はバランス確保のため手前に出っ張っています。

右側にはコンセントがあります。(600Wまで)

背面です。蛇腹になっている部分を曲げることができます。

左側です。こちら側には何もありません。

照射面です。FPL27の蛍光灯が使用できます。

熱くなるので紙や布などの可燃物を近づけてはいけません。

やけどのおそれあり
点灯中や消灯後5分以内はランプにさわらないこと

蛍光管の交換方法も記載されています。

最大まで伸ばすとこのようになります。

最大まで曲げるとこのようになります。

底面です。転倒スイッチが付いています。また、バランス確保のため鉄板が入っています。

転倒スイッチをテープで固定したりすると危険です。

底面に貼られている型番等が印字されているシールです。

Panasonic 蛍光灯照明器具
品番 HHL701W 半導体式(インバーター式)
08年製 081218 (PS)E AMDK(Asahi Matsushita Denko Kabushikigaisya)
100V 消費電力21W ランプ27W(1xFPL27) 50/60Hz
入力電流0.36A タイ製 パナソニック電工株式会社

右側のコンセントです。600Wまでなので、主に充電器を使用するためのコンセントになります。

電源コードです。自社製で、タイ製となっています。

スイッチです。調光機能はないのでON/OFFのみとなっています。

点灯中です。昼白色蛍光灯なので緑がかった白になります。

インバーター式なのでチラつきはありません。

蛍光管です。型番はFPL27EX-Nで、長さは24.5cmとなります。

コードに付いている“家庭用品品質表示法に基づく表示”です。

LEDデスクライトは対象外なのでこのような表示はありません。

分解

分解する前に必ずコンセントと蛍光管を外しておきます。

まず、底面のプラスネジを全て外します。

底面の鉄板をスライドさせて外します。

鉄板に転倒スイッチが付いているので外します。

転倒スイッチは白い爪で固定されているので、押しながら外します。

鉄板の裏側です。こちら側も黒く塗装されています。

ベース部分にはインバーター基板が搭載されています。

コンセントです。ミヤマ電器製のMC-037が使用されています。

スイッチです。配線は半田付けされています。

インバーター基板です。上部の黒い線が蛍光管に繋がっています。

蛍光管の裏側に付いている反射板です。白く塗装された鉄板が使用されています。

反射板を外すとインバーター基板からの配線とソケットが現れます。

ソケットには配線が2本繋がっており、もう2本はコンデンサに繋がっています。

積層セラミックコンデンサです。562(0.0056μF)が使用されています。

ソケットはNZ0515 1A 250V MEW-AY 口金GY10q-4が使用されています。

スイッチです。パナソニック製 1A 250V S211G タイ製が使用されています。

インバーター基板を外しました。コンセントからの電気がインバーター基板と側面コンセントに分岐しています。

そのため600Wまでの制限があります。

インバーター基板表面です。トランスやコンデンサ類、ヒューズなどが実装されています。

C1はメタライズドポリエステルフィルムコンデンサです。
パナソニック製 0.1μF AC275V耐圧品 ECQULシリーズが実装されています。

FUSE1はヒューズで、日本製線製 2A 250V定格品が実装されています。

ZNRはバリスタで、アメリカ World Products Inc.製のSINCERAブランド 7D271K バリスタ電圧270Vが実装されています。

LF1はトランスで、3032と印字されていますが詳細は不明です。

C2・C3は電解コンデンサで、日本ケミコン製 KXGシリーズ 8000時間定格品 200V耐圧 22μF 105℃が実装されています。

C7・C15・C19は電解コンデンサで、パナソニック製 EBシリーズが実装されています。

C7は50V 4.7μF、C15は25V 47μF、C19は50V 3.3μFが実装されています。

C6はセラミックコンデンサで、102(0.001μF) 1000V耐圧品が実装されています。

C5はセラミックコンデンサで、224(0.22μF)が実装されています。

R14は抵抗で、750Ωが実装されています。

インバーター基板表面です。ICやMOSFET、チップ抵抗・コンデンサなどが実装されています。

IC1は蛍光灯ドライバICで、スイス STMicroelectronics製 L6574D パッケージ:SO16 Narrowが実装されています。

IC1の周辺回路です。

Q1・Q2はN-ChパワーMOSFETです。

ルネサスエレクトロニクス製 FS5AS-10A 500V 5A定格品が実装されています。

Q1・Q2の周辺回路です。

チップ抵抗群その1です。黒色のものと水色のものが実装されています。

チップ抵抗群その2です。水色のものは高精度品のようです。

最後に、インバーター基板と蛍光管を接続して点灯しました。反射板がないと放電しにくいようで、若干点灯に時間が掛かります。

今回、新たにZライトを購入したため分解しましたが、パナソニック製ということもあり全体的にしっかりした造りになっていました。

2008年製で15年以上経過しているものになりますが、故障することなく使用できていました。

蛍光灯は2027年末までに全種生産終了になることが決まっているので早めにLEDに置換することを推奨します。

また、コンパクト形蛍光灯は2026年末までに生産が禁止されます。

今回は以上です。

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