[レビュー] 東芝HDD MN04ACA400

今回は、東芝のHDD“MN04ACA400”を紹介します。

東芝デバイス&ストレージ株式会社が製造しているHDDで、MNシリーズの4TBモデルとなります。

Amazonで販売されているものの代理店は「フィールドレイク」となっています。保証もこちらの会社が行っています。

NAS用のHDDなので高耐久を謳っています。

箱を開けるとプチプチで包まれたHDDが出てきます。

その中には専用の静電防止袋に入ったHDDが入っています。
台湾用のものを仕入れているようです。

臺灣東芝電子零組件股份有限公司
https://toshiba.semicon-storage.com/tw/storage/support/tw-rohs-for-hdd.html

注意書きは英語、分別マークは英語・韓国語・日本語に対応しているようです。

HDD本体です。旧富士通のフィリピン工場で生産されているようなので、旧HGSTのDTシリーズとは外装が異なっています。

ラベルには以下のように記載されています。

TOSHIBA
MN04ACA400
Serial ATA
PART NO.(略)
SER. NO.(略)
FIRMWARE FJ1M
REV.NO.A1
+12V 0.85A
+5V 0.70A
DATE 20191127
MADE IN PHILIPPINES(フィリピン製)
WWN:(略)
4TB

裏側です。水色の基板が目立ちます。
なお、不具合の原因となるのでむやみに触らないように扱います。

端子はSerial ATAとなっています。
下側にはバーコードが印字されたラベルが貼られています。

固定用のネジ穴は左右6ヶ所にあります。

hiyohiyo様が開発している「CrystalDiskInfo」で仕様を確認してみました。

通常のHDDよりも明らかに項目が多いです。
RVセンサー内蔵モデルなので衝撃検出があるようです。

コマンド プロンプトまたはPowerShellにて「fsutil fsinfo ntfsinfo (ドライブレター):」と入力した結果です。

セクターあたりのバイト数が512なので、512バイトセクターモデルのようです。(4096バイトセクターモデルのラベルには“ADVANCED AF FORMAT”ロゴが印字されている)

2020/10/19追記:この方法での総セクター数は正しくないようなので、CrystalDiskInfoでの総セクター数を掲載します。
# of Sectors : 7,814,037,168

※一応Windows XPでも使用はできるものの、MBRフォーマットでは2TB以上は認識できないのでWindows7以降のGPTフォーマット対応PC(64bit)で使用することを推奨します。

キャッシュメモリが128MBと大きめなのでランダムアクセスの速度が改善されています。
シーケンシャルアクセスに関してはHDDの性能上限に当たっているのでDT01ACA***との差がほとんどありません。

HDDを交換

ここからは、旧HDD(DT01ACA100)からMN04ACA400に交換する手順を紹介します。

まず、旧HDDのドライブレターを「ディスクの管理」で他のディスクと重複しないドライブレターに変更します(Z:あたりを推奨)

次にシャットダウンして新しいHDDに入れ替えます。

このPCケース(ZALMAN Z9U3)では端子側の4つのネジにゴム付きのネジを入れます。
そしてスロットに挿入し、奥のネジを固定します。

新旧HDDにSATAケーブルと電源ケーブルを接続し、電源を入れます。

※Cドライブで使用する場合はOSの再インストールが必要です。予めライセンス認証があるソフトウェアは削除しておいてください。また、以下の制限があります。

  • 32bit OSの場合は2TB以上のHDDは使用できない
  • また、32bit OSはGPTフォーマットでは起動できない
  • 2TB以上の場合はGPT形式でフォーマットする
  • BIOSはGPT形式のHDDでは起動できない。UEFIを使用する。

「ディスクの管理」でGPT形式でフォーマットします。アロケーションユニットサイズは標準の4096バイト(4KB)を選択しました。
Dドライブとして使用したのでパーテーションを区切らずに使用しています。

Cドライブ以外のデータドライブの場合は旧HDDから新HDDにデータをコピー&ペーストします。
私の環境ではドキュメントフォルダをDドライブに設定しているため、この作業が終わるまではエラーが発生してデスクトップが表示されなかったので、Windowsロゴを右クリック→エクスプローラーでアクセスしました。

コピーが完了したら全てのデータが正常に入っていることを確認し、シャットダウンして旧HDDを取り外します。

東芝 DT01ACA100

DT系のHDDは旧HGSTの工場で生産しているため、HGST製のHDDとほぼ同じ外装となっています。

TOSHIBA SEP-2013
DISK DRIVE DT01ACA100
DRIVE REV.AAF AA00 /7J0
S/N (略)
CAPACITY:1.0TB
LBA:1,953,525,168 SECTORS
CHS:16383/16/63
TOSHIBA CORPORATION
中国製造 MADE IN CHINA
RATED:5V 420mA,12V 420mA
SATA 6.0Gb/s
HDKPC03F0A01 S
ADVANCED AF FORMAT

このHDDはAFTモデルなのでWindows7初期やXP以前では正常に動作しません。

裏側です。こちらの基板の方が青が濃いような気がします。

SATA端子には“FOXCONN”の文字があるので鴻海精密工業製のようです。

固定用のネジ穴は左右6ヶ所にあります。

hiyohiyo様が開発している「CrystalDiskInfo」で仕様を確認してみました。
先程のものよりも項目が少ないことが分かります。

cipher /w:(ドライブレター):でデータを削除してみましたがあまりにも時間が掛かるのでdiskpartコマンドで0データ消去しました。

(消去方法はインターネットで“diskpart 消去”で検索すると出てきます)

MN04ACA400の動作音自体は静かですが、データの読み書き時にゴリゴリといった音が聞こえるので気になるかもしれません。

DT01ACA100はそういった音はしない代わりに動作音自体はやや大きめです。

4TBはDドライブなのでオーバースペック気味ですが、容量には余裕があった方が使い勝手が良いです。

今回は以上です。

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