[分解] NVCライティング LED電球プライド LDA4L22-D-G/S40V1

今回は、NVCライティングが2023年2月に発売した高演色LED電球(Ra93)の「LDA4L22-D-G/S40V1」を紹介します。

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LED電球プライドは2023年9月現在、以下のラインナップとなっています。

白熱電球40W相当(E26)

  • LDA4L22-D-G/S40V1 電球色相当/2200K/4.2W/485lm/115.4lm/W
  • LDA4L-D-G/S40V1 電球色/2700K/4.2W/485lm/115.4lm/W
  • LDA4N-D-G/S40V1 昼白色/5000K/4.2W/485lm/115.4lm/W
  • LDA4D-D-G/S40V1 昼光色/6500K/4.2W/485lm/115.4lm/W

白熱電球60W相当(E26)

  • LDA7L22-D-G/S60V1 電球色相当/2200K/7.0W/810lm/115.7lm/W
  • LDA7L-D-G/S60V1 電球色/2700K/7.0W/810lm/115.7lm/W
  • LDA7N-D-G/S60V1 昼白色/5000K/6.9W/810lm/117.3lm/W
  • LDA7D-D-G/S60V1 昼光色/6500K/6.9W/810lm/117.3lm/W

白熱電球100W相当(E26)

  • LDA11L-D-G/S100V1 電球色/2700K/10.8W/1520lm/140.7lm/W
  • LDA11N-D-G/S100V1 昼白色/5000K/10.8W/1520lm/140.7lm/W
  • LDA11D-D-G/S100V1 昼光色/6500K/10.8W/1520lm/140.7lm/W

小型電球40W相当(E17)

  • LDA4L22-D-G-E17/S40V1 電球色相当/2200K/4.2W/440lm/104.7lm/W
  • LDA4L-D-G-E17/S40V1 電球色/2700K/4.2W/440lm/104.7lm/W
  • LDA4N-D-G-E17/S40V1 昼白色/5000K/3.8W/440lm/115.7lm/W
  • LDA4D-D-G-E17/S40V1 昼光色/6500K/3.8W/440lm/115.7lm/W

小型電球60W相当(E17)

  • LDA6L22-D-G-E17/S60V1 電球色相当/2200K/6.2W/760lm/122.5lm/W
  • LDA6L-D-G-E17/S60V1 電球色/2700K/6.2W/760lm/122.5lm/W
  • LDA6N-D-G-E17/S60V1 昼白色/5000K/5.9W/760lm/128.8lm/W
  • LDA6D-D-G-E17/S60V1 昼光色/6500K/5.9W/760lm/128.8lm/W

外箱

今回紹介するLED電球は、電球色(2700K)よりも色温度が低い2200Kタイプとなっています。

ろうそくの写真が印字されている通り、赤みが強い光になっています。

また、Ra93と高演色のLED電球になっており、かつて東芝ライテックが使用していた“キレイ色”の文字も記載されています。

なお、ブランドは「TOSHIBA」となっていますが、販売元はNVCライティングジャパンとなります。

このLED電球は箱内に取扱説明書兼保証書が入っています。5年間はレシートなどと共に必ず保管しておきます。

本体

LED電球本体と保証書付き取扱説明書です。

全長が98mmということもありかなり小さなLED電球となっています。

大半の器具に適用するものと思われます。

型番などです。

TOSHIBA
LDA4L22-D-G/S40V1
100V 4.2W 87mA
(PS)E 50/60Hz
MADE IN CHINA
NVC Lighting JP
20230217

口金です。厚みのある金属で作られているのでしっかりしています。

全長は98mm、直径は55mm、質量は47gとなっています。

全てにおいて小さく、軽いため白熱電球の置き換えには最適だと思われます。(白熱電球とは寸法は同一で、質量は約2倍=約26g)

配光角は260°となっており、下方向にも明るく照らせています。

2200Kということもあり、ホワイトバランス:太陽光で撮影するとかなり赤みの強い写真になります。

手もこのように本来の色が識別できない状態になります。

人参ですが、色温度の関係で色が分かりにくくなっていますが、赤が強く出ていることが分かります。

ホワイトバランスを補正してみました。実物にかなり近い色合いになりました。右のパナソニック製ツイン蛍光灯はやはり若干緑よりの発色になっています。

分解

【注意】
分解は危険を伴います。決して真似をしないようお願いします。
真似をしたことによって事故が発生しても管理人は責任を負いません。
また、一度分解したものを元に戻すことはできません。

まずは隙間にマイナスドライバーを挿入し、グローブをてこの原理で外します。

このLED電球は接着がそれほど強くないので割とすぐに外れました。

LED基板の中心付近に白色のカバーが付いています。

LEDチップに被さる形で取り付けられています。

グローブを外した状態で点灯してみました。

白色のカバーは光を拡散させるためのもののようです。

このようにカバーがLEDに照らされる形になっています。

今回は電流がうまく計測できなかったため、電圧のみとなります。

電源基板からの供給電圧が66.3V、LED1個あたりの電圧が8.3Vとなっています。

このことからLED1個あたり3素子が内蔵されていることが分かります。それが8個直列接続になっています。

LED基板の表面です。LEDが8個実装されています。

LED基板の裏面です。中心付近の白い部分は電源基板との接続部分です。

チップLEDをよく見ると、縦に1素子と横に2素子入っているのが見えます。

高演色LEDは蛍光体が赤みを帯びているものが多いですが、こちらはそこまで赤みを帯びていません。

LED基板を外すと中には電源基板があります。

軽量化とコストダウンのためなのか電源基板は裸の状態で実装されています。

このままだと電源基板が外せないので、口金を外しました。

口金を半田こてやドライバーを使って外すと、ボディーから電源基板を外せます。

裏側には放熱をアシストするためにアルミ板が取り付けられています。

表側は硬めのプラスチックでできています。

口金の裏側です。一部のメーカーの口金は金属が薄いですが、こちらはしっかりしたものになっています。

電源基板の表面です。電解コンデンサやインダクタが実装されています。

Lはヒューズ抵抗で、黄・紫・金・金の4.7Ω・±5%品が実装されています。

C1はメタライズドポリエステルフィルムコンデンサで、154(0.15μF)250V耐圧品が実装されています。

回路記号は不明ですが電解コンデンサです。中国 Aihua Group製のCD11GES 105℃ 12000時間定格品 4.7μF 160V耐圧品が実装されています。

L1はインダクタで、2mH品が実装されています。

L2はインダクタで、LY172817と記載されていますが詳細不明です。

電源基板の裏面です。ダイオードやIC、チップ抵抗が実装されています。

DBはブリッジダイオードで、MB10S 1000V 500mA定格品が実装されています。

U1はLEDドライバICで、7711SN YL2K80Cと印字されていますが詳細不明です。

D1はファストリカバリダイオードで、ES1J 600V 1A定格品が実装されています。

RS1・RS2はチップ抵抗で、RS1は8R20(8.2Ω)、RS2は5R60(5.6Ω)が実装されています。

合成抵抗値は3.32Ωとなります。

近年のLED電球は少ない部品で組み立てられるように工夫されていることもあり、このLED電球も部品が少ないです。

パナソニックのプレミアXシリーズに比べて安価ですが、造りは悪くないように思います。

また、プレミアXシリーズにない100W相当品がラインナップされている点も評価できます。

今回は以上です。

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