[分解] グリーンハウス USB加湿器 GH-UMSEG-WH

今回は、グリーンハウスが販売していたUSB加湿器の“GH-UMSEG-WH”を分解していきます。

外箱・本体

まずは外箱です。本体カラーがホワイトなので、箱も白を基調としたカラーリングになっています。

本体と付属品です。USBケーブル、吸水スポンジ(3本)、取扱説明書が付いています。

USBケーブルです。片方はUSB Type-Aですが、もう片方はDCジャックになっている専用品です。

壊してしまうと入手が難しいので注意が必要です。

吸水スポンジです。先に湿らせておくと蒸気が出やすくなります。

本体前面です。銀色の部分から蒸気が出ます。

本体背面です。中央上にある穴にUSBケーブルを差し込みます。

底面には型番とメーカー名が書かれたシールが貼られています。

GH-UMSEG
L000/1720
GREEN HOUSE
MADE IN CHINA

常に蒸気を出したい場合はボタンを1回押して、LEDが緑色の状態にします。

間欠運転にしたい場合はボタンを2回押して、LEDが青色の状態にします。

このように一定周期で動いたり止まったりを繰り返します。

圧電素子の表面です。古いのでかなり痛みが目立っています。

圧電素子の裏側です。ここに吸水スポンジが接することで蒸気が出ます。

本体下部ユニットです。ここに水を入れます。

パッキンです。パッキンが外れていると倒れた時に水漏れするので正しく装着します。

スポンジユニットです。吸水スポンジだけだと固定できないので、このユニットに装着して使用します。

USB電源に接続すると、本体上部ユニットの赤色LEDが点灯します。

分解

【注意】
分解する場合は、必ず電源から接続を外した状態で行います。
場合によっては感電などの事故に繋がる可能性があります。
また、分解によって発生した事故や損害に対して管理人は責任を負いません。

分解するにはまず、4箇所あるプラスネジとそのカバーを外していきます。

ネジを外すと、ユニットが2つに分離します。

ユニット上部には、スイッチ基板とメイン基板が取り付けられています。

ユニット下部には圧電素子が取り付けられています。

圧電素子には交流電圧が掛かっていますが、テスターではうまく測定できませんでした。

全て分解するとこのようになります。

超音波式加湿器ということもあり、かなりシンプルな構造になっています。

続いて、部品を分解していきます。

圧電素子のカバーを外してみました。

加湿器用の圧電素子はビープ音用のものとは構造が違います。

圧電素子の裏側です。中心周辺が網目状になっています。

この網目を振動させることによって水を気化させるようです。

圧電素子の周りに付いている基板です。チップLEDとチップ抵抗が実装されています。

スイッチ基板です。

基板はガラスエポキシ基板のようです。

制御基板の表面です。インダクタや電解コンデンサ、DCジャックが実装されています。

L1・L2はインダクタですが、容量などは不明です。

EC1は電解コンデンサで、中国 Changx製の100μF 16V耐圧品が実装されています。

なお、耐熱温度は全て105℃となっています。

EC2は電解コンデンサで、中国 Changx製の100μF 16V耐圧品が実装されています。

こちらも電解コンデンサが実装されていますが、マーキングがありません。

中国 Changx製の100μF 35V耐圧品が実装されています。

制御基板の裏面です。ICやチップ抵抗などの表面実装部品が多数実装されています。

U1はICですが、型番が読めないため詳細不明です。

U2はDC-DCコンバーターICで、アメリカ ON Semiconductor製のMC34063Aが実装されています。

D1はショットキーバリアダイオードで、SS14 40V 1A定格品が実装されています。

U3はツェナーダイオードで、マーキングが431となっています。

オランダ NXP Semiconductors製のPZM4.3NBが実装されています。

Q1・Q2はNPNトランジスタです。マーキングがY1となっています。

恐らく2SC5617だと思われます。

Q3はN-Channel MOSFETで、CS2N60 600V 2A定格品が実装されています。

データシートやメーカーロゴは見つかりましたが、メーカーの詳細は不明です。

2,000円程度する超音波式加湿器ということもあり全体的にしっかりした造りになっています。

ただし、長年使用してきたので水漏れが発生するようになり、そのため分解することにしました。

基板もかなり腐食がみられるので替え時だったようです。

今回は以上です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトは reCAPTCHA によって保護されており、Google のプライバシーポリシー および 利用規約 に適用されます。

reCaptcha の認証期間が終了しました。ページを再読み込みしてください。