今回は、ダイソーにて税込330円で販売されているソーラー充電式のガーデンライトを改造しました。
【注意】
改造には危険を伴います。改造したことによって破損や事故が発生しても管理人は責任を負いません。
関連記事
2018年の発売時点のものはこちら
100円ショップ製品の分解記事はこちら
本体
今回は、2本購入し両方改造を行いました。
左側面です。中心にあるネジは角度調整用です。
正面です。中心の白い部分にLEDが入っています。
右側面です。300円のものにしてはしっかりした造りになっています。
背面です。ライト部上部にあるねじはソーラーパネル部を取り付けているネジです。
ソーラーパネルです。55mmの正方形で、ガラス製なので耐久性は高いです。
また、発電量もかなり大きいです(レビュー記事を参照)
貼ってあるシールは必ず剥がします。
地中杭は取り外すことができます。
ライトのフードを外しました。反時計回りに回すことで外れます。
反射板は手前に引っ張ると外れます。
ソーラーパネル部から電線が繋がっています。
反射板です。箱や袋に入っていないため若干の傷が付いています。
反射板の裏側です。プラスチックに銀色の塗装がされています。
LEDです。チップLEDに白いカバーを被せて光を拡散させています。
LEDは3030(3mm×3mm)サイズのものが使用されています。
発売当初のものは5050サイズだったので仕様が変更されています。
スイッチを入れるとこのようにほんのり光ります。
ソーラー部を分解しました。プラスネジ2本で止まっているので外します。
電池の横に制御回路が入っています。
ニッケル水素充電池です。
Ni-MH AA(単3形) 200mAh 1.2Vが1本使用されています。
制御基板の表面です。ICが1つ、セラミックコンデンサが1つ、インダクタが1つ、電源スイッチが実装されています。
ICはソーラーライトコントロールICで、中国 SHININGIC製 YX8055 TO-95サイズが使用されています。
こちらも発売当初のものとは仕様が変わっています。
セラミックコンデンサは105(1μF)が使用されています。
インダクタはカラーコードが赤・紫・茶・銀で270μHのものが使用されています。
なお、インダクタの容量でLED電流が変化します。
以下、YX8055のデータシートより
電池電圧:1.2V
インダクタ容量(μH) | Iin 入力電流(mA) | Iout LED電流(mA) |
150μH | 17mA | 7.8mA |
100μH | 31mA | 12.3mA |
82μH | 34mA | 13.6mA |
56μH | 48mA | 17.4mA |
47μH | 61mA | 20mA |
33μH | 74mA | 23.5mA |
22μH | 107mA | 30mA |
15μH | 154mA | 40mA |
10μH | 206mA | 45mA |
制御基板裏面です。なお、配線が判りやすいように左右反転しています。
袋に入っていた取扱説明書です。当初は紙タグだったのでコストダウンのためだと思われます。
改造前の電流値です。
電池からの電流が12.9mA、LED電流が5.01mAとなっています。これでは暗すぎるのでインダクタを交換します。
本当は22μH(LED電流30mA)にしたかったのですが、手持ちが無かったので47μHに変更しました。
改造後の電流値です。
電池からの電流が38.05mA、LED電流が19.20mAとなっています。電流値が大幅に上がったので明るさもアップしました。
左が改造前、右が改造後です。フードの光の当たり方からしても分かるように大幅に明るくなっています。
なお、LEDを換装しない場合は47μHよりも小さなインダクタにすると定格オーバーとなりLEDが切れてしまいます。
LEDを余っていた白色タイプに変更しました。より明るくなりました。
パワーLEDなので100mA以上流せますが、発熱するので電流を抑えています。
こんな感じで結構明るいです。
元々のインダクタが270μHと大きすぎるため、ほんのりとしか光りませんが、インダクタを換装することで明るさを上げることができます。
なお、標準の充電池だとあっという間に空になってしまうので、エネループライト(1000mAh)に交換しました。
ソーラーパネルの容量が100mA程度なので、ノーマルのエネループだと容量が過剰になります。また、100円ショップで売られているLOOPER(1100mAh)も換装用に向いています。
今回は以上です。