今回は、エレコムのメモリーカードリーダー“MR-A005BK”を分解しました。
【注意】
分解した製品を再利用した場合、故障や発火の原因になります。必ず不要な製品で行うようにしてください。また、分解したことに生じた事故や怪我について管理人は責任を負いません。
その他分解記事
主な仕様
インターフェース | USB2.0/1.1 |
最大転送速度 | 480Mbps(USB2.0) |
対応メディア | SD/SDHC/SDXC/microSD/MMC/MS/MSPRO/MSDuo/MS PRO Duo/xDピクチャーカード/コンパクトフラッシュ |
対応機種 | Windows8/7/Vista/XP/2000/Mac OS X 10.2以上 |
外形寸法 | 約幅83.0mm×奥行58.5mm×高さ15.0mm |
重量 | 約50g |
カラー | ブラック/レッド/シルバー/ホワイト |
外見
本体上面です。主な対応カードのイラストと、メーカーロゴが印字されています。
前面です。メモリーカードスロットが4つあります。
左側です。MicroSDカードスロットがあります。
背面です。こちら側には何もありません。
右側です。USB mini-B端子があります。
最近ではUSB Type-C端子が主流なので、あまり見かけないものになっています。
USB mini-Bケーブルです。上下があるので挿入時は注意が必要です。
裏面です。型番と製造番号が記載されたシールが貼られています。
PCに接続すると、POWERランプが点灯します。
メモリーカードを挿入すると、ACCESSランプが点滅します。
SDカードを挿入するとこのような感じになります。
分解
ここからは分解です。まずは本体を裏返し、隙間にマイナスドライバーを挿入してこの原理でカバーを外していきます。
カバーが外れるとこのようになります。
カバーにはネジが無く、ツメだけで固定されています。
基板側も単に嵌っているだけです。
今回は、分解の都合上基板裏面から紹介します。
コンパクトフラッシュ用のスロットです。多数のピンが目立ちます。
メモリースティック用のスロットです。
USB mini-B端子です。ショート防止のためポリイミドテープが貼られています。
U1はカードリーダーICで、台湾 Realtek社製のRTS5182が実装されています。
U2はHT93L04G-Aですが、詳細不明です。
U3はマーキングコードがAXB44ですが、こちらも詳細不明です。
Y1は水晶発振子で、12.000MHz定格品が実装されています。
基板表面です。メモリーカードスロットが3つ実装されています。
左上はmicroSD用のスロットです。
正面の2つは左側がSDカード、右側がxDピクチャーカード用のスロットです。
右上にはLEDが2つ実装されています。
D1とD2はLEDで、周辺に多数のチップ抵抗とセラミックコンデンサが実装されています。
すべて分解するとこのようになります。
このカードリーダーはかなり古くて、UHSやUSB3.0に対応していないため最近のメモリーカードだと読み込み速度が遅く使いにくいものになっていました。
また、SDカード以外は手元に無いことから分解することにしました。
現在は旭東エレクトロニクス製(SUNEAST)の「SD & microSD UHS-II デュアルスロット カードリーダー」を使用しています。
今回は以上です。