今回は、三菱電機製の扇風機「R30-MD」(2003年製)を分解してみました。
【注意】
内部には高圧部分があります。分解は非常に危険なので絶対に真似しないようお願いします。事故が発生した場合に責任を負うことはできません。
箱はかなり大きなものとなっているものの、組み立て式です。
現行品は箱がやや小さくなり、スタンドを外すだけで箱に入れられるようになっています。
本体外観:ライトブルーなので薄い青色です。若干安っぽく見えてしまっています。
操作部:この機種はリモコン非対応なので、本体でのみ操作可能です。
機能は風量調節・リズム風・おやすみタイマーの3つだけです。
形名 R30-MD
羽根の大きさ(直径):30cm
(PS)E MITSUBISHI LN
S-JET 100V 50/60Hz 32/37W
温度ヒューズ:145℃
製造番号:3002
03年製
MADE IN THAILAND(タイ王国)
三菱電機株式会社
販売元:三菱電機ライフネットワーク
と記載されています。
ここからは分解になります
背面カバーは、まずはピンを上に引っ張って抜き、ネジをプラスドライバーで回して外します。
カバーが外れるとこのようになります。三菱電機製の扇風機は全密閉モーターを採用しているため、モーターが金属で覆われています。他社のものはコイルが丸見えになっています。
進相コンデンサはパナソニック製のAC220V・4.5μFのものが使用されています。
三菱電機の扇風機はモーターが金属で覆われている「全密閉モーター」が特徴です。
首振り用のギアボックスです。
コードは、株式会社フジクラ製のものが使用されています。また、JISがTHとなっているので本体同様タイ製のようです。
スタンド部のカバーを外すと、基板が入っています。
基板表面(画像上部の銀色の部分が鉄板)
コンデンサ1:Rubycon 10V1000μF 85℃ YKシリーズ
コンデンサ2:nichicon 50V0.33μF 85℃ VRシリーズ※現行品はUVRシリーズ
IC:三菱電機 M34513M2 4bitCMOSマイコン
基板の上部は放熱とノイズ軽減のために鉄板で覆われています。
鉄板を外すとこのようになっています。
トライアック:RENESAS BCR1AM ×3
トランジスタ:三洋電機 2SA1371(生産終了)
抵抗の一部に金属皮膜抵抗が使用されています。
やはり大手メーカー製の扇風機なので全体的にしっかりした造りになっています。
なお、ほとんどのメーカーのACモーター式扇風機は「隈取磁極型誘導電動機」を採用しており、消費電力が大きめですが、三菱電機製の扇風機は「全密閉モーター」が採用されているため
- 消費電力がACにしては小さい
- モーター音が静か
- ホコリがモーター内部に入らないため火災になりにくくなる
といった利点があります。
現行品は約1万円と高めではありますが、造りがしっかりしているのでオススメです。
『メーカーサイト』
三菱電機 扇風機
今回は以上です。