[分解] ダイソー 調光器対応LED電球 LDA5N-G-T/D40W

今回は、2018年9月に発売されたダイソーオリジナルの調光器対応LED電球「LDA5N-G-T/D40W」を分解&検証してみました。

2018/10/30追記:LDA8N-G-T/D60WはXINさんが分解しています。詳しくはこちら

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写真はクリックすると拡大できます。また、無断転載防止のため一部写真にブログ名を入れています。

調光器対応版のLED電球は下記の2種類販売されています。

  • LDA5N-G-T/D40W(昼白色・5.5W・485lm・88.18lm/W)440円
  • LDA8N-G-T/D60W(昼白色・8.5W・810lm・95.29lm/W)550円

箱のデザインそのものはLDA7D-G-T/60W(密閉形器具対応)とほぼ同じですが、上部の「調光器対応」の文字が目立ちます。

安全上の注意が側面に書ききれなかったのか箱の上部にも書かれています。

この部分は特に変化はないようです。

長さがやや長くなっているようです。(96mm→110mm)
また、放熱部がアルミダイカストボディからPBT(ポリブチレンテレフタレート)樹脂に変更されています。

○調光器対応
○密閉形器具対応
○下記の器具では使用できません。
●非常灯用 ●水銀灯用 ●断熱材施工
と記載されています。SGI・SG・SBなどの表示が器具にある場合は使用できません。

(PS)E LED 電球 40W形相当
昼白色 100V 5.5W
株式会社大創産業 50/60Hz
4549131621044(T701) MADE IN CHINA
と記載されています。40が太字なのも変更ありません。

グローブも大型のものとなっています。

口金もしっかりした造りとなっています。

昼白色のLED電球なので色が綺麗です。また、下方向にも光が拡がっています。

秋月電子通商のトライアック万能調光器キット(20Aタイプ)を使用して調光してみます。

まずは100%です。箱や後ろの懐中電灯に注目すると明るさの違いが分かりやすいです。

80%

60%

40%

20%

20%以下になると消灯してしまいました。(秋月のキットのため、LED電球用の調光器を使用するともう少し暗いところまで調光できるものと思われます)

チラつきはLDA7D-G-T/60W(密閉形器具対応)よりも軽減されています。

ここからは分解です。

【注意】
分解して発生した事故や怪我について管理人は責任を負いませんので、真似をしないようお願いします。また、分解したLED電球は元には戻せません。

分解するには最初にグローブを外す必要があります。隙間にマイナスドライバーを差し込んで少しずつ接着剤を剥がしていきます。

グローブを外すとLED基板が現れます。

グローブなしで点灯させるとこのような感じです。

LED素子の拡大

LED基板は放熱用シリコンで周りが接着されているので、シリコンを除去してから隙間にマイナスドライバーを差し込んで外します。

LED基板を外すと電源基板が現れます。

電源基板からは61.5Vが供給されており、LED1個の電圧は8.86Vとなっているので3素子が直列に接続されているLEDが7個使用されています。また、供給電流は70.8mAとなっています。

電源基板を取り出すには口金を外す必要があります。

放熱部の裏側にはアルミ板が貼り付けられています。PBT樹脂だけだと強度的にも放熱的にも不十分なので入れているものと思われます。

表面は口金部も含めてPBT樹脂となっています。

グローブの裏側です。ここは殆ど変更点はありません。

基板表面には、コイル、電解&メタライズドフィルムコンデンサ、ヒューズ抵抗が実装されています。

ヒューズ抵抗(F1)は茶・黒・茶・金で100Ωのものが実装されています。

大きい方のコイルには「BL」と刻印されています。その上の文字は判読不能です。

電解コンデンサ(C4)は、80V150μFのものが実装されています。

メーカーはAiSHi(AIHUA GROUP)製で、RFシリーズの105℃(5000時間定格品)のものが実装されています。

メタライズドフィルムコンデンサ(C1・C2)はメーカー不明で、104(0.1μF)250V耐圧のものが実装されています。

C3は224(0.22μF)250V耐圧のものが実装されています。
また、AiSHi製のコンデンサの防爆弁はY字(120°ずつの切れ込み)となっています。

小さい方のコイルには「2902」と刻印されています。

基板裏面には、ブリッジダイオード、IC、チップ抵抗、チップコンデンサ、チップダイオードが実装されています。

ICは中国 Maxic Tech製のMT7896(スイッチング式)が実装されています。なお、調光に対応するためか今までとは違うメーカーのものが使用されています。

全て分解するとこのようになります。
このLED電球はIKEAで販売されている「LEDARE」シリーズに酷似しているように思うので恐らく同一工場で製造されたものだと思われます。

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しかし、調光器対応のLED電球が400円(40W)/500円(60W)で入手できるのは魅力的です。また、スイッチング式に戻ったことでチラつきが改善されています。

今回は以上です。

「[分解] ダイソー 調光器対応LED電球 LDA5N-G-T/D40W」への4件のフィードバック

  1. 分解、お疲れ様でした。
    楽しい記事でした。
    このLEDは興味ありますね。
    LEDドライバー基板は昇圧タイプなので他のLED(100V以上)にも転用出来そうです。スイッチングなのでちらつきは無いようですが。。。
    早速購入して実験してみます。

    1. XIN様
      いつもブログの閲覧ありがとうございます。

      まだ私は販売されているのを見たことがないのですが、ごく一部の店舗で同じくIKEAの「RYET」をベースにしたと思われるLED電球が販売されているようです。
      価格は
      40W相当は100円+税
      60W相当は150円+税
      のようです。

      RYETベースだとしたらスイッチング式なので、密閉形器具対応版の定電流式LED電球は短命になりそうです…

      1. 60W相当を購入して分解解析してみました。
        (あいにく40W相当はみあたりませんでした,3店舗とも)
        昇圧タイプなので取り扱いに注意が必要ですが面白いです。
        使用電圧範囲が広いので他のLEDにも便利につかえます。
        ブログをUPしましたので覘いて頂ければ幸いです。

        https://blogs.yahoo.co.jp/xin_kuramoto/36782061.html

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